東京で映画を観たあと、日比谷あたりから東京駅周辺まで散策した。
その時、三菱一号館美術館を見つけ、展覧会が開催されていると判ったので、入ってみる事にした。
煉瓦造りの、シンメトリカルな西洋建築が美しいという事で、有名な建物らしい。
2023年2月25日(土)~2023年4月9日(日)
そこで観たものは、江戸後期を代表する浮世絵師、『歌川国芳』の門下で、『落合芳幾』と、『月岡芳年』の200点を超える、武者絵や歴史画、肉筆画など。
全ては、浅井コレクションを中心とした個人のコレクションだというから、驚きだ!
(三菱一号館美術館:浅井コレクション)
『芳幾』と『芳年』の二人は、30歳前後で明治維新を迎え、最後の浮世絵師と呼ばれる世代であったらしい。
浮世絵衰退の流れに抗い、作風を変えていったことが判るようになっている。
私は、浮世絵や歴史画に『造詣』は全く無い、のだけれど、素人でも観れば、その画の素晴らしさが判る気がした。
他にもたくさんのいわゆる、『血みどろ絵』というのがあった。
幕末の風潮を反映した、残酷な『血みどろ絵』は二人の慶応2-3(1866-67)年の共作。
これらの作品の、詳しい解説や批評ができるほどの知識は、私には無いので、これ以上素晴らしさを伝える事ができないのが残念。
ただ久しぶりに、芸術に触れる事ができて良かった!
ちょっぴり、文化人になったような気でいる。まったくの錯覚ですけど…ハハ。
ここの建物のおしゃれな中庭で、ブライダル衣装をまとった男女が撮影に臨んでいた。
雑誌か何かの撮影で、男女はモデルさんだったみたい。
『三菱一号館美術館』は、設備入替および建物メンテナンスのため、2023年4月10日~2024年秋まで、全館長期休館との事。
休館前のラストを飾る展覧会を、ギリギリ滑り込みで観覧する事ができて、とてもラッキーだったと思っている。