Sapphiresan's blog

人生は楽しむべきもの

ランチの約束

先月の事だけれど、元の職場でお世話になっていた、A看護師長さんから久しぶりに、LINEがきた。

 

『師長さん』と呼ぶのは、本当はおかしい。『長』が付いてる時点で、敬意が含まれるという事で、『さん』は必要ない。外から出入りする業者の方々なら、『さん』付けでそう呼んでも不自然ではないが、同じ現場で働いている者なら、『さん』は付けないのが本当だけど、何だか『○○師長!』って呼ぶと、偉そうな感じがして、私は、『さん』を付けて呼んでいた。

 

この4月からの異動で、担当の病棟が替わったらしい。

私よりも、十以上年下だけれど、業務上の関わりで約3年半。色々とお世話になった。

昨年、私が退職するまでは…。

私は事務系の職種だったが、業務の性質上、医師を始めとして、多職種の多くの人達との関わりがあった。

 

退職の挨拶にA師長さんのところに行った時、『LINEを交換して欲しい』と言われ、内心、えっ、今?退職する時になって?、と思ったが、そのあと、こんな話を始めた。

「あなたにお願いしたい事がある。でもそれは、早くとも今から7~8年後の事だし、もしかしたら、もっと延びて10年後とかかもしれない。だから実際、それは実現するかどうか判らない、妄想みたいなもの。B看護師と一緒にやろうと言ってる。でもこれが実現する時に、あなたに手伝って欲しい。」

私の仕事ぶりを見て、ぜひ頼みたい、彼女ならできるだろう…って、B看護師と話してたと。

評価していただいて、恐れ入りました。そして誠に有り難いお話だと思いました。

でもずいぶん先の、実現するかどうか判らない話であるから、すぐに返答する必要もなかった。

その場では、私も未来の事は判らない、みたいな話をして終わったのだが、今回のLINEでは、「近いうち、4月か5月にランチに行きましょう!」とあった。

 

新型コロナの感染状況が、地元では、かすかに減少傾向にあったから『ランチ』の話が出たのだと思うが、またすぐに感染状況は増加傾向となっているから、今では会食は、難しくなっただろう。

なにせ元勤務先の病院では、職員は特製のアプリをインストールさせられ、毎日の健康チェックのため、体温などを日々報告送信するのが義務となっていたし、全員、会食も旅行も禁止と通達が出ていたのだ。

だから、やっぱりランチはしばらく無理だろうなあ。

 

実はあの話を、できれば近いうちに断っておかなければ…と思っていたところなのだ。

夢が実現する直前では遅い!代わりの人を探す時間も要るだろう。

 

話を聞いた時、すぐに断らなかったのは、自分を評価してくれた、期待してくれた喜びというものもあったが、その期待を裏切るような、恥をかかせるような、そして師長さん達の夢をぶち壊す、ような事をしてはいけない。突き返すように断ってはいけない。何だか、そんな気がしたからだ。

それに、師長さん自身、実際実現するかどうかも判らないと言ってる、何年も先の話であり、急いで断る必要もない、と思ったのである。

だが、結局モヤモヤする羽目になってしまった。

だから、ランチのお誘いは嬉しかったのと同時に、ちょっと覚悟も決めなければ…みたいな変な感じだった。

次回、お会いする事ができた日には、きちんと丁寧にお断りしよう。

その時には、ヘルシーなランチに、手土産のクッキーなど添えて…。

 

今は感染対策で、救急患者の受け入れにも万全の態勢が求められ、現場は大変な思いをしている。

それでも無事に、師長さん達と元気な姿でランチを共にできますよう、祈っています。

 

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