打撲の覚えも無いのに突然、指に針で刺すような激痛が現れ、みるみるうちに内出血で黒くなる。
でも、ズキンズキンと来る痛みは、30分から1時間くらいで治まり、数日で内出血も治ってしまう。
発現の部位は決まっておらず、手指の第一関節と第二関節の間だったり、手掌の中だったり。右だったり、左だったり…。
大腿部であったり、足踵だった事もある。
時期も特に思い当たるものは無く、もう10年か、20年前からだったかもしれない。
年に一回とか二回とかであれば、「あれ?どこかでぶつけたかな?」と思って、気にしなかったと思う。
でも、たまにある『これ』って、何かな?何だろう?と思いながら、誰にも相談できず、もし相談しても、症状はその頃には消えてるので、不定愁訴のように言われたらイヤだなと、いつも胃薬もらってる先生にも言わずにきた。
ところが最近、やたらと回数が増えてきた。
1週間前にもあったよな、と思ってたら、2日続けてあったり。
これはもしかして、昔手術を受けた時に、注射カテーテルの先が混入していて、動脈の中を巡っているんじゃないか、とかひとりで随分心配した。
実際、私が子供の頃、隣家の人の体内に、動脈の中に針が入っていたそうで、位置を追いかけ特定するのに数年かかり、やっとの事で手術で取り除いた、という話を聞いていたから。
それで私は、『血管内異物』でしか検索しなかったのだけど、とにかくこれは放っておいたらまずい事になる、と覚悟を決めて取りあえず、いつもの内科に電話した。
でも「整形外科で先に診てもらってください」という事なので、以前に肉離れで診てもらってた整形を受診した。
その時には、もう症状は消えていたけれど、写真を撮ってあったので、先生にスマホの画像を見せた。
私は症状を伝え、自分の心配を話し、レントゲンか何か撮ってください、と言ったが、先生は、「撮っても何も写らないでしょう」とおっしゃった。
「【アッヘンバッハ症候群】というのは、症状を診ただけで診断できる。しかし念のため、血液が固まりにくいかどうかを調べる検査を受けますか?」と言われたので、お願いした。
この病気は、病気と言うより、『症状』なんだそうだ。そういう『症状』がありますよ、という。
未だに原因不明であり、治療薬も無い。
後日、検査結果を電話で聞いた。以下、先生の言葉。
「血液検査は、正常です。ですが、血液が固まりやすい方に近い数値が出ています。と言うことは、固まりにくいから内出血が起こる、という訳ではない、という事です。ですので、【アッヘンバッハ症候群】でいいと思います。」
で、結局、手術しなくていいんだ、良かったな、ってそれだけは、ホッとした。
難病指定とかも無いし、いつ起こるか判らない痛みに、そこはただ耐えなければならないのか…と思うけど。
大腿部に出た時は、本当に激痛で、太い針で何度も突き刺されてる、みたいな感じ…。
それからやっと、【アッヘンバッハ症候群】で検索してみたら、いっぱい居たんだね、私と同じ症状の人が。
驚いた!
今年は、【右大腿二頭筋肉離れ】の痛みに始まり、【アッヘンバッハ症候群】で締めくくり!
人生は、思いがけない事が起こるもの。
生きているだけで有り難いと思うことにしよう。
こんなブログでも、読んでくださった方、スターを付けてくださった方、この一年本当にありがとうございました。
そして新しい年を無事に迎えられますよう、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております。