Sapphiresan's blog

人生は楽しむべきもの

テニス…中学時代の悶々④

 

【テニス…中学時代の悶々③】からの続き

 

私が2年生の頃から、1年下の部員で、例の2人の「しっかりした子」のうち、Tさんと、Tさんとダブルスを組んでいるYさんという子は、よく私に報告をしてくるようになっていた。

報告、と言うと大げさだけど、練習でうまくいかない事や、日々の部活でみんながどういう風に振る舞っているか、など…。

別に、告げ口とかではない。

TさんもYさんも、学年ではテニスが一番上手い。よく練習するし、勉強もできる。

礼儀正しいところも、何となく育ちの良さを感じさせる子達。

変わって、もうひとりの「しっかりした子」であるBさんは、あまりなじまない子だった。

無愛想で、黙々と練習する。時々仲の良い子には、結構強めに上から目線の言い方をしていたりする。

 

私が3年生になったら、TさんとYさんが心配そうに、「次のキャプテンは誰になるんですか?」みたいな話をしてくるようになった。

検討中、だと流しておいたが、実は困っていた。

個人的には、Tさんが適任だと思っていたけれど、Tさんをキャプテンにした場合、今の状態からすると必ず女子テニス部は分裂する!

分裂しないまでも、Bさん側と協力体制が取れずに、やりにくい状況になるだろうし、何人も退部者が出るかもしれない。それは判ってる。揉めるのは、もうイヤだ。

Hさんに相談したら、投票で決める、という案が出た。

顧問の先生にも相談したが、自主性を大切にしてくれる優しい先生は、こうしろ、とは言わなかった。

何の因果か、この女子テニス部は、毎年毎年これで揉める!

今から考えれば、まだ14歳のただの中学生だよ、こんな苦労は荷が重すぎる!

 

3年生で話し合ったが結局、投票で決める事にした。

全学年の部員を集めて、選挙を行った結果、キャプテンはBさんに決定!

Tさんは、副キャプテンとなった。

ところがTさんは、ガッカリした様子ではあったが、ふてくされる事は無かった。

それは、彼女の知性なんだ、という気がしていた。

 

こうして、次期キャプテンは決まったが、3年生である私達には、まだ秋の県大会が残っていた。

これを最後にして、3年生は部活から引退する。

私は今度こそ、何としても過去最高の結果を残したかった。

 

 

【テニス…中学時代の悶々⑤】に続く…