日頃、プロ野球は、ほとんど観ない。
日本一を決める試合だけ、観たことはある。
そんなワタクシでも、今回のWBCからは目が離せない!
日本代表チームの快進撃に、元気をもらった人間の一人だけど、とりわけ大谷選手の言動や振る舞いには、いつも感心してしまう。
アメリカでの活躍も、テレビのニュースなどでは知っていたが、今回は試合の前後や試合中のパフォーマンスも、テレビカメラが入り込んでいて、細かに報道される。
言わば、一挙手一投足がオンエアされるのだ。
それでいて彼は、全く意に介さず、普段通りの態度で臨んでいる。ように見える。
昔、ダニエル・ゴールマン著『EQ こころの知能指数』という本を読んだ。
2000年の前後に大ベストセラーになったので、一時『EQ』という単語も流行した。
【こころの知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。(Wikipedia)】
宗教的なものではない。
私はもう、本の内容をだいぶ忘れてしまったが、大谷選手が、この『EQ』を高める訓練を受けた、或いは自分で実践しているのではないかと、勝手に思っている。
各地、各球団から一流の選手が集まり、新しい一つのチームが作られる。
それぞれ、口をきいた事もない相手と、いきなり仲間になり、ひとつのチームとして、チームワークを発揮せねばならないのだ。
それも短期間に…。
それぞれが気を使って、声を掛け合い、なじむように努力しているのだろうけど、やはり大谷選手が突出している。
緊張が続き、『普段通り』の力が出せない時もあるだろう、普通は…。
でも大谷選手は、記者会見で自分でも話していたが、「いつもどおり」を心がけていると。
実際、スポーツをしていた人なら解ると思うが、大事な試合などで、「いつもどおり」の力を発揮することが、どんなに大変なことか…。
つまり、リラックスしている時にこそ、人は本来の能力を発揮できる!
一人だけでは野球は、できない。
大谷選手は、チームが勝つために、自分が何をすべきかとてもよく理解しているのだと思う。
それは、『投打の二刀流』だけではなく、『EQ』を含む『三刀流』なんじゃないかな?