Sapphiresan's blog

人生は楽しむべきもの

「【メンタルモンスター】になる。」を読んで

今頃読みました。ごめんなさい❗

遅いよね?

この本を買ったのは、昨年の3月だったのに…。

用事で出掛けた東京の、丸善で購入。

何かの広告で見かけ、読んでみたいと思ったんだけれど、家庭内の心配事があったり色々なことで、読みかけてしばらくそのままになっていました。

 

それが、今年3月14日、「サッカーワールドカップのアジア2次予選の北朝鮮戦に臨む日本代表の26人が発表され、37歳の長友佑都選手が復帰した❗」というニュースが流れ、衝撃と共に「あの本、早く読まなくっちゃ…」という思いに至ったという。

 

既に読んだ部分の内容を忘れかけていたので、最初から読み直し始めたところの3月16日。

夕食を食べながら見ていたテレビのニュースで、「14年ぶりJ1ゴールの長友佑都」という見出しと共に、そのゴールシーンが放送されました❗

うわーっ❗すごいー❗

胸が熱くなり、込み上げるものがありました❗

 

【Jリーグ14年ぶりのゴール】37歳 長友佑都 自らの代表復帰に華を添える鮮烈ボレー弾!!! - YouTube

 

念のため申し添えますと、彼が現在所属する「FC東京」の会員だとか、ファンクラブとかいうものに、私は入っている訳ではないし、特別なサッカーファンと言うほどの者でもありません。

ただ、2022年のサッカーW杯カタール大会をテレビで観戦。

日本代表選手達の試合外の場所までカメラが入り、よく報道されていたし、試合中は勿論、大会終了後のメディア出演なども含め、彼の「人間力に引きつけられていたのかもしれません。

それなのに、今やっと読了❗

 

読んでいる間は度々涙がこぼれ、スギ花粉症との相乗効果により、私の眼と鼻は見事に崩壊❗タリーズコーヒーの片隅で💦

 

彼がこの本の執筆を終えたのは、2022年サッカーW杯カタール大会日本代表メンバー発表の、直前だったと思われます。

 

こうして今頃この本を読んでみて、色々と気づいた事…

この本を書いた時点の彼の思いや行動、サッカーW杯カタール大会での試合ぶりや言動、その後のメディアなどでの発言、そして今回の日本代表復帰J1FC東京での14年ぶりゴール。

そこまでの経過を知った今だからこそ、言えることがあります。

 

長友佑都はブレてない❗」ということ。

 

熱烈なファンやサポーターと呼ばれる人達なら、とっくにご存じの話でしたね、スミマセン💦

 

私は中学・高校と軟式テニス(当時はそう呼ばれていた)をやっていたけれど、何十年も前のその頃は、シングルスというものはありませんでした。

つまり、ダブルスしか無い訳だけれど、二名一組の個人戦とは別に、団体戦というのもありました。

後衛担当の自分としてはサービスミスをした時は勿論、それ以外のミスをした時も、ペアを組んでる前衛の子に、もの凄い罪悪感を持ってしまい、その後のプレーに影響が出る事は、よくあったし、団体戦の時のプレッシャーも、結構な重圧でした。

 

自分ひとりで完結するスポーツとは違い、複数人でやるスポーツには、本当にたくさんの要素があるのだという事はよく解ります。

 

メンバー個人がどんなに能力があって、どんなにスキルが高くても、予選の直前に招集されて、いきなりチームワークを発揮するのがどんなに大変か、というのも想像に難くない。

 

でも「長友佑都」が居れば、大丈夫❗

そう思えてくるから不思議。

 

14年ぶりJ1ゴールの長友佑都 代表復帰で〝特殊能力〟発動?   

 

東スポで、もはや『特殊能力』とまで書かれている❗

 

彼の突き抜けたポジティブな発言と、『ピュア』さが、若い選手達にも多大な影響を及ぼしているのは事実。

 

今回も代表に復帰してすぐの、北朝鮮とのホーム試合では、ピッチに出る事はなかったけれど、ベンチからメンバーに一生懸命、声をかけ続けた姿が心に残っています。

 

私がこのブログ記事を書き終わるまでに、サッカーW杯アジア二次予選で北朝鮮との二回目の試合が中止となり、日本代表チームは一旦解散となりましたが、これからも長友佑都選手のご活躍を願っています。

 

本の最後には、こう書かれていました。

 

どんなことがあろうとも、僕は光となり、そしてさらなるまぶしい光に向かって進み続ける

 

長友佑都さん、あなたは既に「」ですよ。

ファンクラブにも入ってない分際で、偉そうに批評する、あなたよりずっと年上の、日本国末端国民である、このワタクシを…暖かな光で照らしてくれました。

そう思う人はたくさん居ることでしょう。

元気をいっぱい、いただきました。ありがとう❗

これからもお身体に気をつけて、ずっと輝き続けてください❗

 

 

あれっ❓

なんということでしょう❗

ヘタな読書感想文かと思ったら、いつのまにか『ヘタなラブレター』か、『変なファンレター』みたいになっていました。

 

夜遅くに書くとダメですね。

翌朝になって見直したら、赤面ものかもしれません💦

でもいいんです。

 

長友佑都選手の「ピュア」が伝染したんでしょうから、きっと・・・

 

 

 

 


      

良い曲は世代を超える

 

先日の夕方、テレビの情報バラエティを見ていた時に、バックに流れる歌が「いい曲だなあ」と思ったので、画面の右下に小さく出ていた曲名を忘れないようにして、後で検索してみた。

ところがそれは、ずいぶん前に大ヒットした、とても有名な曲だった❗

 

と言っても、ワタクシがボケた訳ではなく、知ったのが遅いよ💦という話。

 

それは『次の時代へ』というバラードで、初めて聴いて感動したと思ったら、「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE 」の、2011年にリリースされた曲だった❗

 

そうなのか…そうなんだ…

 

2011年の私と言えば、あのブラック病院で、毎日毎晩遅くまで働かされ、月の残業は軽く80時間を超えていた頃だ。 

帰宅するのは午前様、という日もざらにあった。

家に帰ったら、とにかく何か食べて寝るだけ。

テレビを見る元気さえ、無かった。

世の中で、何が流行しているのか、政治がどうなっているのか、なんて気にするヒマは無かった。

 

でもひょっとしたら、買い物で寄ったスーパーか何処かで、音楽🎵🎶が流れていて、耳にした事があったかもしれない。

 

当初からのファンは「この歌を聴くと、あの頃を思い出して涙ぐんでしまう」と書いていたりする。

 

私は元々、バラードが好きだけれど、この曲は歌詞が素晴らしい❗それにピアノも❗

歌詞を味わいながら、じっくり聴くと何だか泣けてくる。

努力も無駄じゃない…なんて思えてくる。

 

【歌詞】

いつか信じた夢に

光見えない時でも

願いだけは

消さないように

強く思い続けた

 

声をただがむしゃらに

強くはり上げた日々は

やり場のない力だけが

全ての答えだったから

 

信じ続けたものが

いま僕の前でそっとカタチになる

 

僕たちは希望の空へ

愛をつないでいくんだ

思い出もくやしい涙のあとも

未来という道標

次の時代の光になれ

 

夢を持ち続けたい

いま感じているから

どう生きたら

叶えられるか

僕も探しているよ

 

きっと全ての人が

夢を手にできなくても

その勇気やその悔しさが

また誰かの力になる

 

まぶしすぎた憧れ

その意味はもっと強く

深い想い・・・

 

いつまでも続くこの道

終わりない旅”人生”

伝えたい

溢れる思いがあるから

あきらめない

いつの日にか

きっと未来は愛に満ちる

 

僕らが残せる何かが

誰かを支えて

ゆけるなら

この人生さえ

懸けていきたいと

そう思える

心から・・・

 

僕たちは希望の空へ

愛をつないでいくんだ

思い出も悔しい涙のあとも

未来という道標

次の時代の光になれ

 

作詞:ATSUSHI  作曲:Hitoshi Harukawa

 

www.youtube.com

 

J Soul Brothersなんて、ワタクシには無縁の世界だと思ってたけど、いやなかなか…

 

たいてい最近の若い人たちに支持される曲って、私達の世代には理解されない。

まず、歌詞が意味不明。

音のアップダウンが激しくて、基本メロディが判りにくいし、覚えにくい。

ま、そんな感じ。

 

でも『次の時代へ』は、世代を超えて愛されているだろう、と思う。

 

発売当時は無理だったけど、今なら少しは楽しめる。遅いけど…遅くなったけど…

 

好きな音楽や映画を見つけて、時々は「感動を体験する」というのは、ひとつの大事な健康維持療法のひとつなんじゃないかな、などと理屈をこねて、遅くなった負け惜しみ感満載で、言い訳をほざいてみる。

 

自分が探しさえすれば、楽しいことは、きっと見つけられる💕

 

 

 

木蓮のつぼみが、開きかけていました❗

これは、2~3日前の写真ですから、今日はもう開花しているかも❓

 

 

 

 

こころを寄せて

プリムラ黄色も咲いていました(駅前の花壇で)

 

3月11日は、「東日本大震災」が発生した日。

この震災で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

 

私が住んでいる地域は遠く離れておりましたが、親戚の者が東京で被災しました。

東京でも震度5弱の揺れを観測し、古い賃貸マンションだったからか、水道配管が破壊され、部屋が水浸しになり、他にも不具合が発生し、急いで退去しなければならなくなったそうです。

ケガなどが無かった事は、不幸中の幸いでしたが。

 

この地震国日本で暮らしている限りは、常に地震への不安がつきまといますが、命あるうちは「精一杯生きてみる」という事が大切なのだと、今改めて思います。

 

プリムラの写真を出したので、花言葉を調べてみたら、プリムラ全体としては「青春の恋」「青春の始まりと悲しみ」というのがありました。

 

震災で亡くなられた方々の中には、まだ幼い子どもや、これから青春、という子達もいたでしょう。

 

これからあるはずの未来を、ある日突然奪われるという事が、どういう事なのか…

 

何かの時に、気がついたら「え?あれからもう何年も経ったの?」…なんて、自分は時々思うことがあります。

 

日々を意識して過ごして行かないと、時間はどんどん過ぎていってしまう。

 

若い時は、「時間は永遠にある」と、無意識に思っていました。

時間は永遠に続いていくものかもしれないけれど、それぞれに与えられた時間というものが、いつまでもある訳ではありません。

 

ですから若い人達には、夢や希望や計画を持って、生きて欲しいと思います。

 

「生きている」というだけで、「奇跡」なのですから…

 

自分の命を大切にして…

自分の命だけを大切にする、という意味ではなく…

 

忙しく働き、達成感を得て、充実した生活をしたい人。

静かに穏やかに、歳をとりたい人。

 

満足感は、人によって、何に依るかが違います。

 

「生きている!」と喜びを持って感じられる瞬間を味わうのは、どんな時でしょうか?

 

 

親からの虐待や学校でのいじめ。家族の不仲。

離婚に、転職、ブラック職場での上司からのパワハラモラハラや同僚からのいじめ。

 

色々ありましたが、学生時代にはテニスのおかげで生きる楽しみを得ました。

スポーツの体験が、少し私を強くしてくれたかもしれません。

 

ブログには、「小さな喜び」を見つけて書くのが楽しい。

辛い話を書くより、満足感があります。

 

 

大した人生ではありませんが、時々小さな「生きている喜び」を見つけて、穏やかに暮らしていければ有り難いことだと、そう思うようにして生きています。

 

 

 

 

 

春は恋の季節?

バスターミナルの花壇で見つけたプリムラ

 

先日、市内で一番大きな駅の近くで、カフェに入った。

いつもは、あんまり来ないところだけど、近くで用事を済ませた後、ひとりで行ってみた。

 

レジは混んでない。

ソイラテを注文して、受け取ってから席を探しに、店の奥に入って行く。

向かい合わせの二人席、というのが並んでいたのだけれど、ひとつ空いてる?と思ったら、よく見るとテーブルの隅に小ぶりのトレーが置いてある。

「この席には座るな!」アピールか?

トレーをどけて、座ろうかな?

 

でもふと見れば、その隣が、一番奥の席になっているのだけれど、そこに若い男女が向かい合って座っていた。

男性はスーツにネクタイ。女性もおしゃれしている感じ。

お互い恥じらうように、下を向いて何か言いながらペコペコしている。

まるで初対面の挨拶!

 

「ああ、そうか!婚活だ!」

 

……トレーをどけて座るのは、やめた。

そーっとしておきましょう。

お見合い、うまくいくといいね!

 

という訳で、別の席を探しに、もう一度入り口近くに戻る。

ウロウロしてる間に、二つ空いていたので、端から二番目の席に陣取った。

そこからは、レジカウンターがよく見える。

いつの間にか行列ができてる。

 

あとから、私の隣の席に男女の二人が座った。

見た感じ、優に七十歳は越えていそうな、お二人だった。

「ご夫婦かな?」と思ったけれど、違うみたい。

 

女性の方は、丁寧語で話している。「ですよ」とか、「しました」とか。

と思ったら、男性の方も丁寧語で話している。

何だか不自然なほど、長い無言の間がはいったり、男性の方が愚痴を言い出したりして、いったいこの二人の関係性は、ナニ?って思うほど!

 

いえ別に、私は聞き耳を立てていた訳ではございません。

スマホでニュースを読みながら、ラテを味わっておりましたとも!

 

でも、丸聞こえなんだから仕方ない。

 

二人は、趣味か何かのサークル仲間のようだった。

 

男性は「自分は、周りの女性達に怖がられている」と言う。

女性は否定せず、「怖い、って言ってる人が居る」などと、サラッと言う。

「それ、追い討ちだろ?」って、ツッコミを入れたくなった。

 

微妙な「沈黙」、と言う「間」をはさみながら、やっぱり男性の愚痴は続く。

うつむいてコーヒーを飲みながら、黙ってそれを聞いている女性。

 

ただ、「この女性は、この男性を怖がっては、いないんだな」というのが解った。

 

こうして、二人でカフェに立ち寄り、一緒にコーヒーを飲むくらいだもの。

 

なんだか、春だなあ!

春がそこまで来ているよ!って…

 

若い人だけじゃなくて、それぞれの世代ごとに、それぞれの恋愛事情があるのだろう。

またそれなりに、悩みは尽きないのだろうけど…

 

カフェでは何時も、何かが始まっているのかもしれない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひな祭りの日に思う

(写真はACより)

 

今日は、「桃の節句」「ひな祭り」の日。

私が幼い頃は、上の写真のような「雛飾り」が家にあったのだけど、当時の写真が無いので、ACで探してみたら、よく似たのが見つかって何だか嬉しくなった!

 

でも昔は、「段飾り」の土台を組み立てるのが、結構大変だった。

現代のように、金属で簡単に立ち上がる物ではなくて、確か、木枠か木箱をいくつも重ねるようにして組み立てたと思う。

少しやり方が悪ければ、グラグラして崩れたりして、おひな様達の身に危険が及ぶこと度々!

私と妹が小さい時は、親が組み立てていたけれど、そのうち私がやらされるようになった。

 

いつ頃に出していたのか覚えてないけど、飾り付けが完了したら、妹と一緒に、ひな壇の前で写真を撮ってもらったりした。

そうして、ひなあられを食べたり、カルピスジュースを「白酒」に見立てて飲んだりして、お節句気分を味わった事もあったっけ。

本物の「菱餅」も食べた記憶が…

 

でも、三月三日が過ぎたら、親は大急ぎで雛飾りを片付けようとした。

なんでも、お節句が過ぎたのに長いこと置いておいたら、「お嫁に行き遅れる!」と言われて縁起が悪いのだ、とか何とか…

 

でもそんな縁起は、関係無かったみたいだけど?

 

私はお嫁に行き遅れた訳じゃなかったけど、戻って来ちゃったし、妹は行かずじまいだったからなあ…

 

子ども達が大きくなったら、もうお雛様も出さなくなった。

両親の不和が重大化し、ひな祭りどころではなくなっていた。

 

ひな祭りなど、日本の文化伝統や季節感というものは、大切に子や孫に受け継がれていって欲しいとは思っている。

だけど、自分の場合は離婚の後、そんな心の余裕が無かったために、息子に日本の伝統や文化を見せたり、体験させたりを、充分にしてやれなかったように思う。

 

ただ、小さくて可愛い「卓上雛人形」や、手のひらサイズの漫画チックなおひな様など、安くて簡単に雰囲気を味わえる物がたくさん出ていたから、そういうのを利用した事はある。

 

今は物が溢れている時代。

ケーキやクッキーなど、ひな祭り用の楽しい絵柄で美味しいものがいっぱい!

 

大人になっても、お一人様になっても、そんな可愛いケーキなど買って、家で充分に「日本の文化・伝統」を味わえばいいんじゃないか…

 

そう、これから楽しもう!

 

 

 

 

 

 

私の事件簿

最近は、性加害や虐待のニュースが多い。

 

ずっと昔に近所で起こった、怖い話を思い出してしまう。

 

長い話で、重い話になるかもしれないので、引いてしまう方はスルーしてください!

 

私が昔、住んでいた家の近所の家に、Aという子が居た。

そのAが小学生の時に、誘拐されそうになったという話。

 

近所では、今後のためにという事で、この一件を親同士で情報共有した。

 

ただ本人は、身体的に傷つけられたりは、しなかったし公の事件にもならなかったので、ご安心を!

 

以下、Aが小学校の三年生か四年生くらいの頃の出来事。何年生の時だったか、はっきりとは覚えていない。

 

当時Aは、ある塾に通っていた。

何十年も前の事で、塾と言っても元教師の女性が、家庭の一室で主婦業の傍らに数人の子供の勉強を見てくれる、というもの。

 

自宅からは、たぶん1キロか、1.5キロくらいの距離だったか、とにかくAは、一人で歩いて通っていた。

 

自宅は住宅街の中にあるが、それを出たら、両側に家がパラパラと建っている、一本道を通る。

家が建っていない所は、田畑である。

その道の突き当たりに、別のひと固まりの住宅街があり、その中ほどに塾があった。

 

その塾からの、ある日の帰り道。

その日は時刻はよく覚えていないが、もう日が暮れて、街灯に電気が点いていたのは覚えていると。

 

Aは、早く家に帰ろうと、いつものように一人でテクテク歩いていた。

すると、後ろから車が来る音がしたので、道路の端に寄って身体を横向きにし、車をやり過ごそうとした。

幅の狭い道路で、車同士も対向できない。

しかし、やり過ごそうとした車は、ソロソロと近づき、Aの横に来て停まった。

黄色いタクシーだった。

運転手の男が降りて来て、Aに話しかける。

「お嬢ちゃん、ちょっと道を教えてくれないかな?」

Aは、黙って身構えた。

「◯◯さん、というお宅に来ている、Mさんというお客さんに呼ばれたんだけど、◯◯さんのお宅へ行く道が判らないんだ」

Aは、「◯◯さん」と言われて、反射的に反応してしまった!

「あ、私の家!」と…

運転手の男は嬉しそうな顔をして「あ、それじゃあ丁度いいから、車に一緒に乗って教えてよ」

Aは、「しまった!」と思ったが遅い。

でも、この車に乗ってはいけない事だけは、わかっていた。

でも、身体が動かない!声も出ない!

 

救いだったのは、ここが住宅街の真ん中だった事。

Aの頭のすぐ横には塀があるが、その中の家の窓からは明かりが見える。

反対側にも家が数軒あり、電灯がついていたので、声を上げれば誰かが出てきたはず。

 

でもAは子供だったのだ!

恐怖で身体が硬直し、ただ男をジッとにらみつける事しかできなかった!

 

その運転手の男も、周りの状況から無理強いとか、拉致とかは無理だと判断したんだろう。

車に乗り込もうとしないAを見て、「チッ!」と舌打ちすると、あきらめたのか車に乗り、行ってしまった。

その時、タクシー会社の名前だけは見ていたが、ナンバーまでは覚えていなかった。

 

ドキドキと震えが止まらないまま、Aは必死で家まで走って帰った。

帰るなり母親に、こんな事があったと話したら、母親は激怒した!

「この家に、Mさんなんてお客は来てないし、タクシーなんか呼んでない!」

やっぱり、あの男の話は、ウソだったのだ!

 

当時のAの家は、母親が商店を営んでおり、来店客にタクシーを呼んでくれと頼まれる事がよくあった。

それで、隣町にある二つのタクシー会社のどちらかに、電話をかけてあげたりしていた。

Aが、この日見たタクシー会社が、その内のひとつだったのだ。

 

激怒した母親は、すぐさま、そのタクシー会社に電話した。

 

「かくかくしかじかで、この時刻にここを通ったタクシーの運転手を出せ!」

と母親が迫ったが、電話に出た人は「そんな人は居ない」とか「そこら辺を通った車は無い」などと、のたまった。

 

Aは「自分が車のナンバーを見ておけば、覚えておけば良かったのに…」と悔やんだ。

 

現代のようなGPSも付いて無かっただろうし、これ以上追求のしようも無い。目撃者も居ないだろう。

 

母親は「もう次から、お前んとこのタクシーは呼ばないからな!」と怒鳴りつけて電話を切った。

 

警察に連絡したかどうかは、よく知らない。

 

Aは、それからしばらく塾を休んだ後、明るい時間帯に変えてもらい、また通うようになったと聞いた。

でもAは、それ以降、大人の男性を怖がるようになってしまったという。

心の傷は、いわゆる「トラウマ」となって、Aを苦しめる事になったのかもしれない。

 

 

私は子供の頃から、チョコレートが好きだ。

いきなり話が、それるようだが、そうではなくて…

 

幼い頃から両親に「知らない人から『チョコレートをあげるからおいで』って言われても、絶対に付いて行ったらダメだよ」と、口を酸っぱくするほど言われてきた。

誘拐されるとか、変質者が居るから、とか脅されるみたいに(?)教育されてきた。

でも、このケースのように言われる事もあるのだな、と自分もその時、怖くなった。

 

子供なんだ。臨機応変に自分で判断するなんて、できない。

厳しく育てられた子どもの方が、大人しいから意外と弱いかもしれない。

普段から言いたい事を言って、活発に育ってる子の方が、嫌なことは「イヤ」だとハッキリ口に出せるのだ。

 

普段から抑圧されている子供は、内に何でも抱え込んでしまい、思っている事を口に出せなくなってしまう。

 

自分のひとり親としての子育てだって、自慢できるものでは全然ないが、息子が小さい頃から中学生になっても、塾などへは出来るだけ、車で送り迎えをしてきた。

自分で通えない距離では無かったが、これは正解だったと思っている。

 

子どもは、親が守らなければ、誰が守ってやれる?

 

 

Aの現況は知る由も無いが…

誰か、聞いて来てくれないかな?

そして、教えて欲しい。

 

「Aは大人になってから、幸せな結婚をしましたよ」と…

 

 

 

 

※タクシー運転手の中には、親切な良い方もたくさんいらっしゃいます。全てのタクシー運転手の事を否定するものでは無い事を、申し添えておきます。

 

 

 

安らぎのひととき

 

先日、またタリーズコーヒーに行った。

私は、前にも書いたが午後はカフェインを摂れないので、デカフェのお供に、今回はこれを選んでみた。

 

何にしようかと眺めたら、「トムとジェリーのふんわりパンのBLTCミックス」というのが目に入った。

思わず「可愛いっ!」

何も知らずに行ったけど、「桜舞う」シリーズという、季節キャンペーン商品のひとつだった。

 

食べてみたら、その名の通り、パンがふんわりしていて食感も良く、ベーコンやチーズやレタスが入っていて、とても美味しかった!

 

食事としては物足りないだろうけど、小腹の空いていた私には、丁度良かった。

 

タリーズコーヒーの回し者ではございませんが…

何にも考えずに、ボーッと過ごしたい時には時々、行く。

こういう場所が、私には必要なんだな…

 

 

本当は、別に記事を作成中なんだけど、自分の思い出に関わる内容だからか、文字数が4,000近くになっても、まだ終わらない!

こんなの、誰が読んでくれるか?と思って、思案中!

 

そこで、「トムとジェリー」に出てもらいましたとさ・・・

では、また…