9月某日、生まれて初めて、しかも一人でコンサートに出かけた。
それは『葉加瀬太郎 コンサートツアー2021 SONGBOOK』!
以前、テレビで観たときに、「なんて才能のある人だろう!!」と感動した事があったが、日常の忙しさに埋没していた。
仕事を辞めた後に、何か自分にご褒美を与えていいんじゃないか…そんな気持ちでコンサートを検索したら、目についた。
つまり、元々のファンという訳でもなく、CDなども持ってはいない。
でも前に聴いた、あのバイオリンの音色をもう一度聴きたくなった。
新型コロナ感染対策もしているし、思い切って出かける事にしたのだが、一人で行く人なんて居るのかとか、何を着て行けば良いのか、とか色々と悩んだ。
だが行ってみると、なんの事はない。
おひとり様はたくさん居たし、ちょっと近くのショッピングモールに買い物に来ました、っていう感じの服装の人も多かった。Tシャツにジーンズの人も居たし。
開演最初の曲は、『エトピリカ』!
ファンじゃなくても、多くの人が聴いた事のある曲だろう。
今までの曲をアルバムバージョンにしたのもあった。
『博士ちゃん』のテーマ曲や、新曲も披露され、最後のほうには、やっぱり『情熱大陸』!トークも面白かった。
葉加瀬太郎氏の音楽は、明るい。明るいけど、軽くないし、しっとりしても暗くない。
何となく『宇宙』を感じるのは、私だけだろうか?
羽毛田氏の『地球に乾杯』も演奏されたが、素晴らしかった!
どれも全てが雄大で、壮大で荘厳で…。
ちっぽけな自分がいつのまにか、宇宙から地球を眺める存在となり、やがて大地を駆け降り、海や川の上を飛び越え、森林や緑の中でころげ回り、風や太陽の光を感じ、自らも大自然の一部となって、生かされている喜びを噛みしめている…そのようなイメージだ。
休憩約20分を挟んで、それぞれ約50分の二部構成となっていたが、あっという間に終了した。
音楽って素晴らしい!
音楽には、人を幸せにする力がある。
私は、すっかり癒され、大満足で帰路についた。
『葉加瀬太郎キティちゃん』を握りしめ……。