Sapphiresan's blog

人生は楽しむべきもの

整骨院の選び方

大腿二頭筋の肉離れを起こしてから、痛みに苦しめられ、何もできない日々であったが、2週間が過ぎた頃から、やっと痛みも少しは軽くなり、右脚が若干伸ばせるようになった。痛みはあるが、車の運転も何とかができるようになったので、整骨院を探す事にした。

まず、肉離れの治療について調べたら、「電気治療」や、「指圧・マッサージ」、「鍼灸」と出てきたので、「鍼灸整骨院」で検索。

昔は、『あん摩・マッサージ』というのは、探せば市内にあったが、『整骨院』というのは少なくて、あったとしてもこじんまりとした狭い部屋に、入るといかにも『寝台』という感じのベッドが、ひとつか、ふたつ、仕切りのない所に置かれているのが普通であった。自宅の一室というのもあった。

今回は条件を設定し、自分の目的に合った整骨院を見つけたい。

という事で、以下の条件で選ぶ事にした。

 

①「電気治療」、「指圧・マッサージ」、「鍼灸」のどれでもできる事。

②施術者が国家資格を取得している事。(按摩・マッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師 等)

③パーテーション等で、他人から見えないなど、プライバシーに配慮がある事。

④使い捨ての枕カバーなど、その他感染防止対策が実施されている事。

⑤料金設定が明示されている事。

⑥接遇に問題がない事。

⑦施術者が、『おっさん』でもなく『ジジイ』でもなく、30歳代までの若い人であり、もちろん、加齢臭がしない事。

 

条件⑥と⑦は、実は、絶対条件であったが、これは行ってみるまで判らない。

ある事業所が、地元県内に数カ所の整骨院を展開しているのだが、そのうちのひとつが、私の自宅から車で十数分の所にあったので、電話で予約の上、行ってみた。

ホームページを見ていたから、若いスタッフが多い事と、全員が国家資格を持っているのは知っていたし、予約電話の際、若い女性の対応がとても親切で感じが良かったので、期待した。

もちろんこの時期、皆マスク装着であるが、それでも判る、二十歳代かと思うような若い男性院長が、礼儀正しい挨拶の後、丁寧な問診をとり、治療方針を説明してくれた。

治療は当面、指圧・マッサージと、低周波治療の併用という事で、いちいち、「今から〇〇をします。これはXXの効果があります。」等、丁寧に説明があり、器械を準備します、とか、枕を変えます、とか、タオルを取って来ます、とか、その都度、こちらが不安にならないよう説明してくれる、という配慮があった。

そして、その日の治療が終わったら、必ず誰かが玄関ドアを開けて、「お疲れ様でした」や、「お大事に」とか、「お気をつけて」などと声をかけながら、送り出してくれるのである。

受付係の若い女性も優しい物腰で、いつも寄り添うような態度で接してくれた。

3週間以上、自宅でただ痛みに苦しんでいた私には、まさに心身共に癒やされる時間となった。

週に3回の予定で通院したが、毎回、治療後の様子を聞かれるので、伝えると、その時によっては、指圧や電気を当てる場所を変えてみたりして、その効果は目に見えて現れた。

プロなんだから当たり前かもしれないが、痛みがある場所と筋肉の関係を判っているので、こちらとしては意外な場所の筋肉の治療を受けた日も、効果は翌日、いや直後から出現した。

治療と治療の間が、何日もあいたりすると、また痛みがぶり返す、というのを何度も繰り返しながら徐々に回復し、あとは筋肉をつけるしかないという事で、私の希望により、筋トレやウオーキングを自宅でやっていく方針とした。

丸3ヶ月間、通院した。整骨院には感謝しかない。

しかしこの度、痛感したのは、正しい治療を受ける事の大切さ、である。

適切な時期に適切な治療を、適切な場所で受けるのは、とても重要だ。

整形外科病院では、消炎鎮痛剤の内服薬と、塗り薬の処方を受けた。(私の場合は、湿布薬で皮膚がかぶれた経験があったため)

急性期(発症してすぐ)であったため安静にして、何日かはアイシング!その後もしばらくは痛みで動けなかったが、実際、急性期の肉離れはひたすら安静にするしかないのである。

急性期に、いじってはいけない!!!

私は、医者に行くまえに、自分で指圧やマッサージをやりまくったため重症化した。

病院のリハビリを受けるのも選択肢にはあったが、プライバシーに問題があったため除外した。

何せ私の肉離れは、座骨の周辺だった。つまり、お尻を半分、出さないといけない。

という訳で、私は、かの整骨院にお世話になって正解だったのである。